マラソンについて その2
「ランナーズニーを克服する」
それは案外、簡単に訪れた。
まずは原因を探る。なぜ靭帯が痛むのか。
遠い記憶に父親の言葉が蘇る。
「お前は随分な扁平足だな」
扁平足。つまり俺の足の裏は真っ平らなのである。
土踏まずが無い。
扁平足が走ることにどう影響するかと言うと、、、とこれを説明すると時間がかかるので割愛するが、簡単に言うと足の裏が接地するときに足首の関節が内側に倒れこむ現象が起こる。
すると連動して膝の外側の靭帯が伸びて神経を圧迫、ランナーズニーが起こるのである。
姉貴も扁平足に悩まされ靴の中にティッシュを詰めて土踏まずを成型していたことを思い出す。
「扁平足を治せばランナーズニーを克服できるのではないか」
活路が見えてきた。
どうやら同じ悩みをもつ人間はこの世界にたくさんいるようだった。そしてその人たちが辿り着く答えも案外簡単なものだった。
インナーソールを変える。
たったそれだけのこと。靴の中敷きを変える。それだけで扁平足はもとよりランナーズニーさえ治ると言うのだ。
マラソンについて その1
どこから話すべきか。
2年前に10年以上務めた会社を辞めた時の退職金でロードバイクを買った。
毎日走ってるうちにこう思った。
「もっと早く、もっと遠くへ走りたい。」
しかしながら自転車を都会で走らせるには自動車や道路脇の落下物、そして信号機によるストップアンドゴーがありなかなか一定のペースで走るというのが難しいものである。
それならばと買ったローラーもマンションで使うには騒音がひどくあまり使わなかった。
「ならばジョギングだ。ジョギングで基礎体力をつけよう」
ジョギングは信号機が無い道さえ見つければほとんど立ち止まることなく走り続けることができた。
自転車に比べて運動強度が高いジョギングは俺の体力をどんどん高めてくれた。
元来、長距離走には自信があった俺は走った。
自転車よりも楽しくなっていた。
車も、信号も気にしなくていい。
部品もない、お金もかからない。
何より自分の体一つというのがたまらなく俺をやる気にさせた。
日に日にジョギングの距離は伸びていき最初は5キロでヘトヘトだったのも気がつけば10キロも平気に走れるようになった。
こうなるとアレである。欲が出てくる。
「俺は何キロまで走れるのだろうか」
限界はあっという間だった。
何度走っても13キロほどで右膝に激痛が走りそれ以上のジョギングを阻んだのである。
俗に言う「ランナーズニー」だった。
エアーサロンパス、サポーター、ストレッチ、湿布。何を試しても完治することはなく、靴が悪いのかと買ったランニングシューズも数回の使用で日の目を見ることはなくなったのだった。
ランナーズニーを発症してからは自転車に乗っていても稀に膝の痛みに悩まされ次第に自転車にも乗らなくなっていた。
それから1年。
ある時仕事がものすごく暇になった。
仕事がなく家でダラダラと酒を飲んでは萌えアニメを見る日々が続いていたある日、なんとなく膝が治っている気がして1年ぶりにジョギングをした。
気持ちがいい。
仕事がないことも、金がなくてカメラが買えないことも、社長とソリが合わないことも、走ってさえいれば忘れられた。
来る日も来る日も仕事がない。
来る日も来る日も俺は走った。
そして、ランナーズニー再発。
時間はあった。
欲しいものリスト
人は物欲に突き動かされ、そして死んで行く。
ならば欲しいものリストとはある種の遺書なのではないだろうか。
西から東へミサイルが飛び交おうとも俺には欲しいものがある。
俺が総書記ならば国民と自分の物欲を満たしたミサイルを撃とう。
胃腸炎と血液型
先日、人生で2度目の急性胃腸炎をやった。
特段変な物を食べたわけでもなく疲れていたわけでも、寝不足でもなかった。
医者は「お腹の風邪」って言っていたけどおなかがそんなに頻繁に風邪ひかれちゃ困る。
そんな折、看護師さんが「あなたはO型なのね。血液型によって得意な食べ物と苦手な食べ物があるのよ?」と教えてくれた。
だから俺は明日から牛肉だけで生きて行く。
NIKON D850が欲しすぎて仕事が捗る。
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